吹田市の小児科 (医)こどもクリニック北、乳児健診、予防接種、心臓外来。ブログ。

こどもクリニック 北 tel.06-6836-0896

ブログ

シールを探して

2010年12月24日
毎年クリスマスには小さな小さなプレゼントを用意しています。一応一人あたりの予算を決めて、そう、「おやつは○○円まで」という遠足恒例のお約束みたいなモノです。何度かに分けてあちこちお買い物めぐり、時間がかかって結構大変ですが、私にとってはとても楽しいひとときにもなっています。さてそんな中、クリスマスカードの封筒を閉じるためのシール、プレゼントを飾るためのシール、それを準備するのをすっかり忘れていたのです。慌てて買いに出かけたのが昨日23日です。遠方に出かけるほどの時間がなかったので、近くにショッピングモールに出かけてきました。

覚悟はしていましたが、人、人、人・・・おぼれそうになりました。いくつかそういう雑貨を扱うショップを覗きましたがさすがに23日にクリスマスグッズを扱うお店は少なく、売っていても売れ残りのバーゲンものばかりです。サンタさんやツリーのシールなんて陰も形もありません。ついでに顔を出したCD屋さんで何枚か衝動買いをしてしまったのに、目的のシールになかなかぶち当たりません。しまったなぁ。。。

う〜ん、こうなったら・・・と最後の砦、サンリオショップに足を踏み入れました。こういうお店は何年ぶり、いえ、何十年ぶり?かもしれません。入ったとたんにまるでタイムスリップしたような感覚に陥りました。こういったお店、昔はずいぶんお世話になりました。知らないキャラクターも多い中、キキ&ララ(最近はこんな言い方をしないらしいですね)やらキティちゃんやらを見ると「うわ〜お久しぶり!」なんて気分になりました。それにしてもなんとグッズの種類の多いことか。でも、自分が小学生の頃はこういったモノにかなり夢中になり、いつまで経ってもお店から出られなくなっていました。なつかしいですね。私が昔ハマってしまったのはサンリオ系でなく、ミッフィーでしたが・・・。

あんまりキャラクターものは使いたくなかったのですが、ふと「ブラウンシュガーバニー」を見つけ、「ま、来年はうさぎ年だし」と勝手に関連づけてこのキャラクターのシールをゲットしました。すっとレジに向かうと「申し訳ありません、並んでお待ちください。」と指を指された先を見ると・・・げげ、7-8組並んでいました。さすがクリスマスイブ前日。それでなくてもお尻がもぞもぞかゆくなるような居心地悪さ(もうおばちゃんが来る場所ではありませぬ)、夫と二人で「う〜ん」とか言いながら並んでいました。

ところが、ふと横を見るとあらま、なつかしい筆箱! キャラクターは今風のものでしたが(何だったか忘れました)その形は紛れもなく私たちがこどもの頃にお世話になったモノでした。表と裏にそれぞれふたが付いていて、中がいろいろ仕切られていて。鉛筆を入れるスペース、消しゴムを入れるスペース、小さな鉛筆削り付き。「うわぁ、見てみて、昔そのままじゃん!お世話になったよね〜!」とずいぶん盛り上がってしまいました。これだけ年月がたっても、淘汰されずに残っていたのですね〜。非常に感慨深くしばらく触って遊んでいたので、レジでの待ち時間がとても短く感じました。

ちょっぴりのシールなのに、大きな袋に入れてもらい、「自宅用です」と言ったのにキャラクターものの飾りをリボン代わりにつけてくれました。あぁ、なつかしい! そういえばこんなのつけてもらっていたなぁ。

タイムマシンに乗っておでかけした、そんなひとときでした。

腰一つ落とす

2010年12月22日
今朝のニュースで知ったのですが、相撲の横綱白鵬が管総理に「いろいろ大変でしょうけど、腰一つ落とせば大丈夫ですよ」と言ったとか。さぁて、テレビを消して、という瞬間にふと耳に入ったこの言葉、なぜか妙に耳と心に残り、「深いなぁ〜」と通勤途中の車の中でしばらく思い返していました。

腰一つ落とす。どういう意味なのでしょう。でも、あれもこれもしなくちゃ、あー、どうしよう! ・・・というように、気持ちだけ「師走」状態だった自分にとってこの言葉は妙に考えさせられました。本当の意味は知らないのですが、腰を落とす・・・気持ちの姿勢? うわついた気持ちを腰一つ落ち着かせる、目線を一つ下げる、土俵際で勢いで相手を押し続けるのではなく、すっと腰を落として力を込めて思いを込めて・・・そんな意味なのでしょうか。いずれにしても、今の自分にしみこんだ一言です。

バタバタと忙しくなると、いろいろなことが雑になります。勢いに乗りたい時もありますが、ふと思い返す時間、少し気持ちを落ち着かせる時間が大切だな、と思い直すことも多くなってきました。一つ腰を落とす・・・時々思い出しながらその意味を考えていこうと思います。・・・う=ん、それにしても深い言葉だ・・・。

明日は私にとってはひと息休憩、の祝日です。少しリフレッシュして、クリスマスそして年末、と勢いつけてがんばっていこうと思います。




わ・若い・・・

2010年12月20日
土曜日の話になりますが・・・大学の小児循環器の忘年会がありました。本当はこの日にあった勉強会も参加予定だったのですが、別の用事が長引きやむなく断念、忘年会も30分ほど遅刻しての参加となりました。

きっと人数は少ないだろうと思っていたのです。しかもあまり行かない場所の小さな居酒屋さんです。正直かなり気持ちが引けていました。でも足を踏み入れようとしてびっくりしました。ぎっしりのひとだかり。しかも見知らぬ人ばかり、入る隙間がないぐらいです。一瞬、場所を間違えたかと思いました。わいわいがやがや、30分の遅刻なのにお鍋はもうすっからかんです。

そこで、若い人順に挨拶をすることになりました。そして、真っ先に立ちあがった人が「平成22年(の4月から医師になった)の○○です」をいう挨拶をし始めました。いきなりカウンターパンチをくらったような思いになりました。私が生んでいてもおかしくない年です(ちなみに私は平成2年入局です)。動揺する私に上の先生が「自分が生んだと思ったらかわいいと思うやろ」と一言。でも、そんな世代の先生が同じ場所にいることがなんだか受け入れられませんでした。それからしばらく若人の挨拶が続き、かなり後ろのほうで私の順番となりました。そのあとはもう4−5人だけでした。

かつてはそういった宴会の幹事を何度もしていた自分です。それもつい最近のように思っていましたし、自分はまだまだ若者のグループだ、そんな気持ちでした。なのに、この日はいきなり「おばあちゃんモード」に切り替えさせられました。年寄りグループです、私もついに。この現実。まさに・・・大ショック、です。

遠いところまで来たんだな。もう若くないんだな。これからの余生をどう生きていこう。
なんだかしょんぼりな気持ちで家路につきました。

いまどきの幼稚園の実態

2010年12月17日
昨日のお話です。
私はある幼稚園の園医もしています。昨日は入園前の健診の日でした。多少はゆっくり出来るはずが外来が予想以上に長引き、残務整理もそこそこにクリニックを飛び出して5−10分遅れで幼稚園へ到着しました。健診はすぐ終わったのですが、その後、PTAの方と少しお話をし・・・少しのつもりがあまりにも楽しくて勉強になって、つい30−40分ほど話し込んでしまいました。

話の中心は「幼稚園」のことです。私立と公立との違いについて、その方はとても詳しくお話してくださいました。どこにどのようにお金がかかるのか、お母さん方の交流・こども達の交流、それぞれに違いがあり、一長一短・・・聞けば聞くほど話が広がりとても勉強になりました。延長保育とか保育園のこととかも少し伺うことが出来、「へぇ、そうなんですかぁ!」という言葉が何度も出てきてしまいました。

たくさんの幼稚園、保育園がクリニックの周りにはあります。最初はクラスの名前を聞くのが楽しみなだけでしたが、次第に行事内容の違い、そして感染への対策の違いとか、内服薬への対応の違いとか、最近はそのあたりがとても気になっています。幼稚園や保育園における様々は背景を知っておくと、そういった細かいところまでがかなり関連してきているのがわかり、本当に有意義なお話を伺えてとてもラッキーでした。

ここのところ、ノロウイルスやらアデノウイルスやら、なんだか大ブレイクしています。出来る範囲で感染を広めない工夫をお伝えはしているのですが、幼稚園や保育園ではどうしてもあっという間に病気が広がってしまいます。その中で、感染に対してそれぞれがどのような対策を取られているのか、大きな園と小さな園での対策の違いなど、現状が本当に気になります。集団生活の中でもほんのちょっとした気遣いが、感染拡大を防ぐことが出来るはずなのに、どうしてここまで広がってしまうのでしょう。

クリニック内で「さっき来ていた○○ちゃんと同じクラスです」と同窓会状態になってしまう、そんな悲しい状況を減らすためにはどうしたらいいのかな、と最近少し考え込んでいます。複雑なことをあれこれするのではなく、シンプルな感染防御対策を徹底する。それをみんなみんなにお伝えして実践してもらうにはどうしたらいいのでしょう・・・。

とにかく。
幼稚園や保育園の現状、背景を伺えて本当に勉強になりました。微力ながら、幼稚園や学校での感染拡大を防止する方法を、そしてそれを伝える手段を探っていきたいと思っています。

左・右・左・・・右・左・右?

2010年12月15日
クリニックでは予防接種の同時接種をお勧めしています。種類の異なるワクチンを左右の腕に別々に、ですが、同じ日に2つ、3つと一緒に済ませちゃう、というものです。

小さなこども達は受けるべきワクチンが一杯です。特に最近はヒブや肺炎球菌のワクチンもありますので、スケジュールを考えるのも一苦労ですし、一つ一つゆっくり受けているとどこまでも時間がかかってしまいます。しかも、小さな時こそその病気にかかると重症になってしまうことも多いので、出来るだけ早く免疫をつけてあげたい! だからこそ「同時接種」がとってもとっても有益なんです。

いくつかのワクチンを同時に受けることで副反応が強くなることは絶対ありません。かけ算じゃなく、足し算、です。ただ、赤くなったり腫れたり等の局所の副反応はどのワクチンによるものなのかは分かるのですが、お熱が出たり全身にぶつぶつが出たり、等という全身の副反応が出た時には・・・犯人捜しは難しいです。この点だけは・・・正直デメリットです。でも、少しでも早く免疫をつけることのほうが遙かにメリットはありますし、その病気にかかりにくくなる、ということはその病気の流行を押さえる、という意味もあります。個人的な「お役立ち」というだけでなく、社会的にも予防接種はとっても「お役立ち」なのです。そう、そして、最近はお仕事をされているお母さんも多いので、あまり休みが取れないので早く一緒に済ませちゃいたい、という現状もあります。最近は同時接種もかなり知れ渡るようになっているためご希望される方もずいぶん増えてきましたね。忙しくはなりますが、とっても嬉しい限りです。

ただ、一つだけ、実は困っていることがあります。どのワクチンをどの腕にするのか、これがみんな組み合わせが異なるので考えるのがややこしいったらありゃしない!・・・なんです。同じワクチンは1回目、2回目と腕を換えた方が局所反応が少なくなるかと思うので、出来る限り「この前左手さんだったから今日は右手さんね」としています。でも、この組み合わせがたくさんありすぎて頭の中が大混乱なのです。一応ワクチンの種類によってある程度決めてはいますし、もっともっと同時接種が普及してきたらみんな同じようなパターンになってくると思うのです。ですから今が一番大変、きっとそうなんです。

「えーっと、○○ちゃんはヒブの2回目と肺炎球菌の3回目?」「□□くんは三種混合追加と麻しん風しん?」「おたふくと水ぼうそう?」「三種混合の2回目と肺炎球菌の1回目?」
3本同時、となると少し位置をずらして、さらに智恵を絞って・・・わ〜ん、ややこしいよぉ!

予防接種の時間帯は頭の中が「こっちが右で、あっちが左で・・・」と必死です。もっともっと同時接種が普及してきたらある程度組み合わせも同じになるのでしょうけど・・・とにかく間違えのないように、ミスのないように、そればかりに集中しています。終わった時は体育会系の部活をした後のようにスタッフもみんなもぐったりですね。でも、こども達が病気にかからないように予防接種を一杯がんばってくれるのであれば、こんな疲れは「へ」ですよ、「へ」。

左・右・左、、、右・左、、、あれ?この子は三種混合を右から始めてるんだ〜、じゃぁ左手、う=ん、だとするとこっちは右手にしなくちゃ・・・。あら?ヒブは2回目だから・・・んん?
しばらく大混乱してしまいそうです。でも、嬉しい大混乱、と思って楽しみながらがんばっています。

<< 前のページ | ホームへ戻る | 次のページ >>

クリニックinfomation
(医)こどもクリニック北
理事長 北 知子
〒565-0862
吹田市津雲台1-1-4
リーザス南千里2階
TEL:06-6836-0896
FAX:06-6836-0898


(医)こどもクリニック北は、吹田市南千里駅前「リーザス南千里」2階にある小児科クリニックです。

Copyright(C) Kid's Clinic KITA All rights reserved