吹田市の小児科 (医)こどもクリニック北、乳児健診、予防接種、心臓外来。ブログ。

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「トナー、どうしましょう?」事件

2011年01月25日
昨日から新しいシュレッダーがクリニックに仲間入りしました。前のものが(最近では)かなり派手な音でがぶがぶと必死に頑張ってくれていたので、あまりにも静かなニューフェイスの仕事ぶりに「ちゃんと動いてる?壊れてない?」と思わず覗きこんでしまいます。

昨日はちょっぴりまた失敗をしてしまいました。私がネット注文をしたコピー機の黒のトナー、品番を間違えてしまっていたのです。箱が似ているためにこれまた誰も気づかず、ぎりぎりまで使っていたトナーが完全になくなった昨日朝、交換出来なくて全くコピーが出来なくなってしまったのです。ピ、ピンチっ!

頭の回転が鈍く許容範囲も狭い私は、診察の真っ最中に「先生トナーどうしましょう?」と言われても即答できません(診察に集中している、ということにしておいて下さい・・・)。ためしに黒を使わないでカラーコピーしてみたら?と思いつきましたが、ダメでした、と。とりあえず診察の合間にもう一度注文をしなおしましたが、これも当日にはさすがに届きません。えーっとえーっと、どうしよう?どうしたらいい?・・・「もし私が抜けてもいいのであれば、今から在庫があるかどうかいくつかお店に連絡を取って確認して、買いに行ってきますけど!」と看護師さん。私なんかよりずっと頭の回転が速いです。でもごめん、ちょっ、ちょっと待って!それがベストな答えかどうか、ちょっと考えさせて!とりあえず先に今の患者さんの薬の処方をさせて!

とりあえずいくつかお店に連絡を取ってトナーの在庫があるか確認してもらいつつ、何人か診察を目の前で待っているこども達の診察をし、少し頭を落ち着かせ、・・・やっと頭がトナー用の回路になりました。問診票等のコピーはまだ十分手元にあることを事務さんに確認し、今日実際にコピーが必要なのは初めて来院された方の保険証の控え、あとは紹介状や診断書のコピーだけとのこと。であれば、とりあえずスキャンしてPDFファイルとして残しておけば後で印刷できるはず。じゃぁ、在庫確認出来た梅田のお店に診察終了後に自分で買いに行けば大丈夫だ(お店は21時30分閉店、というのも確認しました)。

以前、処方箋のプリンターが故障した時もかなり動揺しました。突然の、特に医療とは全く異なる「事件」が起こると、なかなか敏速な判断が出来ません。開業してもう2年も経ちますが、それでもやはり「経験すること」って、大事なのですね。起こっている現状を冷静に判断し、対応できる状況を確認し、今出来ることに優先順位をつけて対応出来る人に仕事を割り振って。救急医療と同じはずなのに、何だか医療と異なる事件が起こると、しんどいこども達を待たせちゃいかん!と脅迫観念のように思ってしまいさらに動揺に拍車がかかってしまいます。「失敗を恐れずに、どのように対応したのかをきちんと明確にして、必要なら文章化してみんなで共有し、同じ失敗をしないようにすることが大事だよ!」・・・いつもスタッフに言ってたのはこの私です、そういえば(笑)。

大きなトナーを車に乗せて自宅へ戻る道の中で、私もまだまだだな、と一人つぶやいて一人で笑っていました。とりあえず、トナーの品番は間違えないようにと教訓ひとつ。在庫管理の工夫も必要ですね。スタッフにも協力してもらわらなきゃ。
ようし、今度こそ!

父親参観

2011年01月22日
「パパ」率高い土曜日。今日はなんだか父親参観日に授業をする学校の先生のような気持ちになりましたよ。

日頃はお母さんやおばあちゃんに連れられてクリニックへ受診するこども達がほとんどです。診察の流れはいつもほとんど同じなのですが、2−3歳になってくると「自分でする!」という気持ちが強くなり、保護者のサポートを遮って自分で一生懸命診察スタイルになろうとしてくれるこども達がとても多いのです。

まず、診察室へ入ると真っ先に自分で椅子に座ろうとします。お母さんが入室する前に自分で椅子によじ上るのです。そして、気の早い子は更に自分で洋服を上にたくし上げて診察ポジションをとってくれます。それはもう、完璧!ですね。前を聴診し、背中を聴診し、私はそこで一言お母さんに声をかけるのですが、こども達はそれを待たずに大きなお口を「あ〜ん!」...ペンライトと舌圧子を手にする前に口をあけてくれるのです。100点!どころか、120点!ですね。

みんな最初からそうしてくれる訳ではありません。1歳過ぎのこども達は入室しただけで号泣です。お口をみようとしたら必死に歯を食いしばって抵抗します。お母さんも私も必死になってなんとか一瞬の「口あけ」を期待して悪戦苦闘です。でも、その度にお母さんと私と看護師さんとで診察をがんばってくれたこども達をほめたたえています。そしてそれを何度か繰り返していると...ふっと自分でしてくれるようになるんですよね。こども達の成長ぶりには頭が下がります。

で、「パパ」率高い土曜日。そんな成長したこども達がいつものように診察室へ真っ先に入り、椅子によじ上り、服をたくし上げて聴診ポジションを得意げにとると、お父さんはみんなびっくりします。「うわぁ!自分で出来るの!?」 こどもはめっちゃ得意げな顔。「どう!?すごいでしょ!?」その子の笑顔がなんともいえずかわいらしいんです。

きっとお母さん達もお家でしっかりほめてくれているのでしょうね。「診察、上手にできたね。お鼻の吸引、よくがんばったね!えらいぞ〜!」
何よりもお母さんにほめてもらうことはこどもたちへの何よりのご褒美です。そして今日はお父さんにもすごいな!と褒めてもらえて。こども達は本当に本当に嬉しいでしょうね。

私の大切な息子達、娘達。どう!?すごいでしょ!?
こども達の立派な姿、どうぞおうちでたっぷりほめてあげてくださいね!
ママだけでなく、パパにもほめてもらったらどんなにこども達も喜ぶことでしょう。

今度はタイヤが〜!

2011年01月20日
昨日シュレッダー事件をお話したばかりなのに、今朝は車のタイヤがパンクしてしまいました。そう来ましたか。本当にもぅ、次から次へと・・・。でもここまでくると逆にちょっと楽しんでしまいますね。

パンクには今朝自宅を出る時に気付きました。なんだかごとんごとんごとん・・・ん?。いったん道端に留めて車の周りをぐるりと見渡すと右の後輪が少しひしゃげていました。とりあえずゆっくり走り出しながら「どこでスペアタイヤと交換しよう、でも、自分でやれないわけじゃないけどクリニックに遅刻してしまう? だったらガソリンスタンドでささっとお願いする? それにしてもこの辺だと少し道が外れてしまうし、あぁどうしよかなぁ〜」・・・で、そのまま高速道路に乗ってしまいました。

いつもよりゆっくり目に走りながらも悩み続けました。「サービスエリアにガソリンスタンドあったよな。でも、きっと内側のタイヤの空気がまだ少し残っているはず(完全にぺちゃんこではなかったので)。高速を降りてからクリニック近くのガソリンスタンドまでなんとか頑張ろう。」

高速道路を下りて少ししたら、なんだかものすごい「ごろごろごろ〜」という大きな音を出すようになってきました。他の車かとも最初はおもったのですが、車線変更しても音がついてきます。
うわぁ、もう限界か〜? でもほら、あそこにスタンドがあるから。「もう少しだからがんばって!」思わず片手で車のシートをなでながら車を励ましていました。

なんとかたどり着いたガソリンスタンドでは「あー、完全にパンクですね。交換が必要です。」と。スペアタイヤと交換してもらいましたが、最後にスタンドのおじちゃんがシャイな言い方で「あのう、タイヤを取り寄せることもできますよ。」と。今日午前中の仕事が終わったらディーラーさんかオートバックスに持っていきますので、とさりげなく答えたのですが、「何時頃終わりますか?お昼過ぎならタイヤ届きますよ。」と。わかったわかった、おじちゃんの勝ち! 4本とも交換しますか?と言われましたがさすがにそこまでお金はないし、まだそこまですり減っていないので今回は後輪の2つだけにしました(前後でサイズが違うんです、私の車)。

さて、次は何が「ギブアップ〜!」をうったえてくるのでしょうか。
「かかってこいっ!」ってなもんです。

きゅるきゅるきゅる〜! がぶがぶがぶ〜!

2011年01月19日
クリニックの中でひそかな活躍を見せている器械がいくつかあります。さすがに2年もがっつり使っているとそれぞれ疲れが出てくるのでしょうか。年末あたりから少しずつ器械の泣き声が聞こえてきました。

最初はコピー機。これは昨年末ですが、「きゅるきゅるきゅる〜!」となんとも貧乏くさい音が徐々に大きくなってきたためメーカーに連絡して修理に来てもらいました。なかなか外面がいいのか担当者がくると音がしなくなるため何度か足を運んでもらいましたが、2−3度めでようやく原因が判明。部品を代えたらとっても静かになりました。

次はオルゴール時計です。音楽のディスクが途中で止まってしまうのです。取り扱い説明書を読むと、ディスクのほうに問題があるとか。もともと付属していたディスクは1000回が寿命とのこと。今はそれだけでなく、紙製のディスクをオルゴール屋さんで手に入れて使っていますので、これはきっともっと寿命は短いはず。丁寧に丁寧に汚れを拭きとりながらだましだまし使っていますが、またどこかでディスクを手に入れる必要がありますね。

そして今回はシュレッダーの番になりました。確かに少し前から「がぶがぶがぶ〜!」という音が徐々に大きくなってはいました。それが先日いきなりサイレンのようなけたたましい音が鳴ったかと思うと・・・そのままうんともすんとも動かなくなってしまいました。これもメーカーに問い合わせると、送ってこいとのこと。一生懸命スタッフが梱包して宅急便で送りました。今日返事が来ましたが、残念ながら廃番の機種で部品交換が出来ず、新しい機種に交換しますと(もちろんお金はかかるようですが、自分で買うよりかなり安い値段でした)。考えてみたら、2年だけですがシュレッダーくんにはずいぶんお世話になりましたものね。新しい器械が届くまでは人間シュレッダーです。スタッフは時間を見つけて名前のところを細かくチョキチョキ。私は「ケシポン」という個人情報保護スタンプを押してからお手製シュレッダー(要するに手で細かく引き裂いています)。早く新しいシュレッダーくんに来てほしいですね。結構大変です・・・。

そして実は次に・・・CDコンポが調子悪いのです。時々止まっています。上に置いていた小さなパソコンをよけて熱の影響を取ってあげてしばらく機嫌よかったのですが、今日またいつのまにか「し〜ん」と音楽が止まっていました。この子もいつストライキを起こすのか、ドキドキです。

みんなみんな、この2年間がんばってくれていたのですね。なんだかいとおしい気持ちがあふれてきます。長生きしてほしいと心から願っています。
調子が悪くなった時には「こら〜っ!がんばれ〜っ!」と叱咤激励してしまいますけど。。。

16年目

2011年01月17日
阪神淡路大震災から今日で16年だそうです。朝のニュースでもトップに出なくなりましたね。でも、それぞれの思いの中にしっかりと刻まれているこの出来事、決して決して忘れられることはないと信じています。

今住んでいるマンションが昨年末から大掛かりな修繕工事となりました。マンションの周りに足場が組まれ、そばにプレハブで工事関係者用の控え場所が出来、マンションに足を踏み入れるとあちこちに「シーリング養生中、触らないで」「ペンキ塗り立て。触らないで」の札が張られています。ベランダも物をすべて撤去しておくように言われ、今日から今月いっぱいは昼間も窓にカーテンを引いておくようにというお知らせも来ました。廊下も敷物がしかれ、エレベータの中もあちこちカバーがかかっています。自宅の玄関ポーチも元々狭いのに捨てるものが山のように詰まれ(ベランダにあった不要品)、玄関の扉を開けるのも一苦労です。

普段はそれでも「すごいなぁ!」とわくわくしているのですが、さすがに今日はなんだか震災後を思い出させるようで朝出かける時も夜帰宅する時も、結構ブルーな気持ちになりました。今、震災に遭っているような気がして。でも、住むところがあるということ、深く感謝しなければなりませんよね。。。

工事現場をみるたびに思い出し、三宮の海辺近くにある新しいマンション群をみるたびに思い出し、ルミナリエで思い出し。震災は決して忘れることのない出来事です。でも、神戸に行くと、それでも力強く街を復興させている神戸っこの強さを肌で感じます。見習わなければなりませんね。小さなことに一喜一憂している自分が少し恥ずかしくなります。

1月17日のこの日。いつも私にとってはたくさんの思い出に浸りながら、自分の歩んできた時間を振り返って深く内省する日となっています。

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