吹田市の小児科 (医)こどもクリニック北、乳児健診、予防接種、心臓外来。ブログ。

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がんばりましょいっ!

2015年03月31日
ご無沙汰です。
何のきっかけもなく、ふとおさぼりしたら、始めるきっかけをなくして半年以上たっていました。
そうっと・・・再開します。

先日、すっかり出来上がった阪神甲子園駅をくぐり抜けて、甲子園球場へ高校野球を見に行ってきました。元母校、ちょっとだけ母校の松山東高校(愛媛)の応援です。

実は私、松山東高校に入学しました。でも、4か月だけ。1年の1学期だけ過ごした後に親の仕事の都合で神戸高校へ転校しました。高校受験は一生懸命松山東を目指していたので、あこがれの高校からの転校・・・神戸高校生活は、まぁ正直、半グレ(いえ、グレグレかも)でした(笑)。でも、小児科医という仕事を目指すことが出来たのは神戸高校の友人達の出会いのおかげでもありますし、逆に、松山東高校にいたら違う道を目指していたかもしれません。そう思うにはかなりの年月がかかりましたけどね。

もうすっかり記憶の彼方に消えていた4か月だけの「母校」ですが、春の選抜で松山東高校がなんと82年ぶりに出場するというニュースが飛び込んできました。久しぶりに聞く母校の名前に心がむずむず。色々な記憶を断片的にぽろぽろと浮かべながら懐かしんでいました。ところがなんと、1回戦でまさかの(失礼!)勝利。へぇ、すごいすごい! 「あの夏目漱石や正岡子規の母校、松山東高校が82年ぶりに出場、1回戦で勝利!」とあちこちで報道されると、ますます自分のことのように嬉しくなってきました。2回戦、応援にいこうかなー。おぼろげにそう思っていました。

さてその2回戦。実は日程を勘違いしておりました。土曜日午後、仕事終わりに買い物を済ませて帰宅し、着替えてほっと一休み、とテレビを見ると「あれ、松山東高校が試合している?今日だっけ??」。お台所をしている場合ではないぞ。今行くしかないっ! ぼうっとしている夫を強引に誘って甲子園球場に急きょ乗り込みました。

思い立ったのは2回裏あたりだったのですが、急いで自宅を出たのに球場のアルプス席に座った時には7回表。高校野球は展開が早い早い。1点勝っていた上、追加点のチャンスは何度かあったのですが、あぁ・・・結局負けてしまいました。うーん、残念!

松山東高校は伝統的な掛け声があります。
「がんばりまーっしょいっ!」
「しょいっ!!」
「もひとーつ、がんばりまーっしょいっ!」
「しょいっ!!」
球場で1塁側の内野席と外野席から「しょいっ!」という地鳴りのような大歓声が上がると、鳥肌が立つほど身震いしました。ああ、これだ、これ。やっぱり、あこがれて入っただけのことはある、本当に素敵な学校だ、と。あの歓声を耳にしただけで涙が出そうになりました。

いつも、「過去を振り返るより前を向くべし」と、物はできるだけ残さないようにして、あえて意識して過去をどんどん忘れるようにしているのですが(・・・単なるボケかも?)、昔の思い出に浸るのも、たまには悪くないものですね。
その日ばかりはちょっぴりノスタルジック。。。

さぁて、気を取り直して。
前を向いて。
がんばりましょいっ!

甲子園のお楽しみ

2014年08月08日
明日から夏の高校野球大会ですね。私の自宅は甲子園のすぐ近くなのですが、今朝はたくさんの高校生が予行練習のためかぞろぞろと集まっていました。いよいよ開幕! 台風が逃げてくれたらいいのですが。

そんな甲子園界隈で、最近とても楽しみなことがあります。阪神甲子園駅のリニューアルです。かなり大がかりな改装となるようで、ずいぶん前から少しずつあそこが壊され、ここが出来、線路の下を通る道路が片道閉鎖され、と日々変化しています。

どれぐらい前でしょうか、阪神甲子園駅から甲子園球場に続く100mlほどの広場に大きな屋根が作られたのです。やたら柱が多く、リニューアルの一環にしては、正直デザイン的にはダサい代物。入場前に人が集まりごったがえす場所ではあるのですが、何の意味が?日よけ? いえいえ、これがまた重要な意味があったのです。なんと、その屋根が「工事現場」となったのです。完成予想図によると、線路ホームに大きなドーム型の屋根をつくるらしいのですがその屋根のパーツを作るための工事現場が、広場の屋根なのです。

広場の屋根の上で金属の棒を組み合わせ、少しドーム型に反り返った網目のかまぼこみたいな大きなパーツを作ります。そして、そのパーツが完成すると、線路脇に立っている大きな大きなクレーンで釣り上げて、線路の両端にある太い柱の上に載せていくのです。一つ2つ乗せられた時には、見た目にもものすごく不安定でアンバランス。えー、ここからどうなるの?と思っていたら、徐々にその網目かまぼこが3つ、4つと作っては載せ、作っては載せ。最近では「うわぁ、何だけ屋根らしくなってきた!」

線路ホームの上に載せていくのはおそらく人通りの少ない夜中だと思います。朝、必ずその線路の下を車で通るのですが「あっ!またかまぼこが上がってる!えー、でも、そこ? めっちゃ不安定じゃん!」「あー、なるほど、そう置くのかー」とそのたびにわくわくです。ものを作っている時って、お祭り前の準備みたいで、本当に楽しいですよね。

何せ大きな網目かまぼこです。作るのにも時間かかります。大きなクレーンはそのかまぼこができるのを、背を伸ばしてじーっと待っています。あ、雨風が強かった日はその屋根の上に頭(?)をのせて横たわり、風で倒れないようにしていました。なんだかきりんが頭を下げているみたいでその姿もとっても愛らしく思えました。

もし、甲子園へ高校野球を見に行くことがあれば、ぜひそのそばにある阪神甲子園駅を見てください。大きなお母さんのようなクレーンが寄り添う中で、ホネホネの屋根がゆっくりゆっくり成長しています。広場の上の屋根の上にも次の網目かまぼこが生まれています。本当に生き物が育っていくみたいでとっても面白いですよ。ぜひ一度は、真夜中にそのかまぼこを上に運んで載せるのを見てみたい!と本気で思っています。

白桃キャラメル

2014年07月08日
雨の中、七夕が過ぎました。クリニック内に1週間七夕の笹を飾っていましたが、今年は短冊に書いた願い事がたくさん集まりました。数えてみたら63枚も! どの願いも、みんな叶うといいですね。仮面ライダーにもなってほしいし、風邪は治ってほしいし、おむつは外れてほしいし。短冊は台風が過ぎたらきちんと近所の神社に奉納してきますね。

さて。
先週の土曜日はお休みをいただいて学会へ行かせていただきました。ほんの短時間ですが、岡山へ。本当は、行くと決めたものの土曜日のプログラムを見てもあまり面白そうな内容ではなく、お出かけ気分がくじけそうになっていたのですが、前日の金曜日に来院されたお母さん3-4人に「明日は学会でお休みですよね。」と言われ・・・若干しぶしぶと重い腰を上げてお出かけしてきました。

でも、出かけてよかったです。この数年行きそびれていていた学会で、今回本当に久しぶり、しかも、いつも興味のある分野が土曜日にはなし。なので今回は最新のトレンディな話題を集めたセッションを選んで聴いてきたのですが、「へー、そんな薬が出たん?」「うそ、そんな治療して改善するの?ほえ〜。」と目を見開くことばかり。短いながらも充実した時間を過ごすことができました。世の中、どんどん変化&進化しているのですね。とても刺激的でよかったです。

そして帰り道。いつも学会の帰りにはスタッフにお土産を買って帰るのですが、今回は岡山です。岡山と言えば、そりゃぁ、桃でしょ、桃! わたし的には、果物の中でなんてったって一番大好きなのが「桃」なんです。いちごでもなく、メロンでもなく、マンゴーでもスイカでもパイナップルでもなく、「もも」。岡山と言えば、桃。そうですよね。でも・・・これがまた高いんですよねぇ。

今回は行きの新幹線の中でふと思い出したことがありました。以前勤めていた病院で、年に1回ほど通院していた中学生(あれ、高校生だったかしら?)の男の子のことです。穏やかでとっても気立てのやさしい子で、確か岡山の学校に通っていたとか。ある時外来で「あの、これ・・・」と照れ笑いで手渡ししてくれたのが「白桃キャラメル」だったのです。お母さんが「この子が「北先生にお土産にする」と自分のお小遣いで買ったんです」と。

患者さんからのプレゼントは基本的にお断りしているのですが、その男の子のやさしい笑顔と心遣い、そして何より、大好きな桃! あの時は本気で嬉しくて。「うわぁうれしい!ありがと〜!私、桃が一番好きなの。本当にありがとう!うわー、めっちゃうれしい!!」と、ハイテンションではしゃいでしまったことを覚えています。あの時の、男の子の嬉しそうな顔と言ったら! その時の光景、いまだに目に浮かびます。しかもこのキャラメルがまためちゃくちゃおいしかったのです。くたくたになった仕事帰りに一粒の桃の味。大切に、大切にいただき、何日も幸せを感じていました。

そうだ、今日はキャラメルを買って帰ろう、桃のキャラメルを!

というわけで、今回はスタッフの分として桃キャラメルとマスカットキャラメル、そして缶に入った「桃ドロップス」も見つけてしまい、それも一緒に購入しました。安くて小さいお土産になりましたが、自分としては大満足です。もちろん、自分だけの分としてもうひと箱白桃キャラメルを購入しましたけどね。

帰りの新幹線の中でさっそく一粒いただきました。「あの子、どうしているかな〜。」と思い出に浸りつつ・・・、やっぱり白桃キャラメル、最高においしかったです。

美ら海水族館

2014年05月22日
先日の沖縄話の続きです。沖縄行きのもう一つの目標が、「美ら海水族館」です。

私が沖縄に居たときにはまだなかったんです、この水族館は。この水族館がある場所は、昔々の「沖縄海洋博」・・・1975年に開催されたものの跡地で、私も海洋博は記念切手でしか見たことがありません。その場所は、なんとなく広い広場ときれいな海岸が残っているくらいで、時々ドライブで遊びに来たことがありますが、お天気続きの水不足でトイレが断水だったことぐらいしか覚えていません。

そうそう、イルカの「おきちゃん劇場」は残っていました。一度見に行ったことがありますが、観客は10数名のさびれたステージでした。おきちゃんがザブーン、ザブーンと芸をして水しぶきがバシャーン・・・それもなんだか寂しげで。がんばれよ、おきちゃん!と心の中で呟きながら途中で席をはずしました。思い出はそれぐらいです。

その後何度か沖縄にはいきましたが、この水族館だけは行ったことがなくて。一度は見てみたいとずっと思い続け、大学卒業後20数年(あー、歳がばれちゃう?!)でやっと見に行くことができたのです。

それがまあ、なんということでしょう! すごいですね!! 本当に久しぶりにあんぐりと口を開けて魅入ってしまいました。ジンベイザメが4匹、びっくりするぐらいたくさんのマンタ、他にも色とりどりの魚たちが気持ちよさそうに、どこまでも広い本物の海のように優雅にそこで生活をしているのです。まさに別世界。

他の目的もあり、本館のみで引き揚げたのですが、ウミガメやらマナティやら、またぜひ行きたいですね。

その公園を後にする時、園内に放送が流れていました。「おきちゃん劇場はただいま大変混雑しております。係員の指示に従って・・・」あぁ、おきちゃん、今でも元気に頑張っているんだ、よかった! もちろん何代目かだとは思うのですが、人気の場所になっていることが妙にうれしくて。そんな気持ちになったことも、今回水族館へ足を運んだかいがありました。本当に、本当に、よかったです。

機会あればぜひ一度見に行ってほしいです。写真集ももちろん買ってきましたよ。待合においてありますので、手に取って楽しんでくださいな。

ヤンバルクイナの里帰り

2014年05月08日
今年のゴールデンウィーク、超高額&超混雑を覚悟して沖縄へ行ってきました。目的は3つ。その1つが「ヤンバルクイナの里帰り」です。

出会いは、ある学会場でパンフレットです。木のおもちゃの美術館が沖縄に出来ることになった、でも、お金が足りないので「一口館長になりませんか」というものです。一定期間の間に全部で600万円たまったら、その企画が成立する、というのです。ほかならぬ沖縄での素敵な企画ですもの、もちろん私も早速「一口館長」に手を上げました。

その企画、ある一定額を出資すると、木で出来た手のひらサイズのヤンバルクイナの形をした積み木が送られてきます。そのヤンバルクイナがぴったり収まる長方形の木枠がその美術館におかれ、「美術館が出来たらぜひそのヤンバルクイナを持参して見に来てください。ヤンバルクイナを里帰りさせてあげてください。」というものです。なんて素敵なアイデアでしょう!

どうやら全国から続々と一口館長さんが集まったようで、その企画は800万円近くの出資額が集まり(一口館長さんは480人を超えていました)、無事成立しました。しばらくすると、本当にかわいらしい、ロゴマークのようなシンプルなデザインのヤンバルクイナが手元に送られてきました。そして2013年11月にその美術館は無事完成したのです。

キュートなヤンバルクイナくん、ずっと手元に置いておきたいような、いとおしい気持にもなりつつ、「うん、やっぱり見に行かなくっちゃ! ヤンバルクイナを里帰りさせてあげなくっちゃ!」・・・というわけで、行ってきたんです、「やんばる森のおもちゃ美術館」へ。

沖縄本島の、それもかなり北のほうで、レンタカーでもかなり時間がかかりました。道を間違えたなかな、と思うような細い道から急斜面の山道をぐんぐん登ったところ、そこは国頭(くにがみ)村立の森林公園&キャンプ場でした。なんと小さな天文台もあって、寝袋の貸し出し等もしてくれるようです。家族連れが本当にたくさん来ていましたよ。

そこにあった美術館はとても小さなものでしたが、美術館と思いきや、そこはがっつり「遊び場」でした。木のおもちゃでちびっ子たちがわんさかと遊んでいました。そりゃ楽しいわな、これだけ素敵なおもちゃがあれば。大人も一緒に楽しんでいました。おじいちゃんがけん玉を孫に披露していたり、木の卵で出来たプールで足湯みたいにくつろいだり。

入口にヤンバルクイナが収まる木枠がたっぷり並んでいて(おそらく480個以上、でしょう)、一つ一つに一口館長の名前が焼印でつづられていました。夫と二人で片っ端から探しまくり、2往復くらい探してようやく「こどもクリニック北」の名前を発見! 無事にヤンバルクイナくんを里帰りさせることが出来ました。目的達成! 大満足です。もちろん、お土産に木のおもちゃも買ってきましたよ。木の魚釣りと、シンプルな積み木と。クリニックでの待ち時間に少しでも沖縄の風を感じていただければ嬉しいです。

「やんばる森のおもちゃ美術館」
美術館自体のHPがないので、名前でネット検索してみてくださいな。
行きたくなりますよ〜。

あと2つの沖縄行きの目的については、また今度・・・。

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